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【YAMAHA WLX212】#2 実際に設定してみた

どうもネトヲです。

前回、WLX212の仕様を確認し、どんな設定を入れる必要があるかを確認しました。

【YAMAHA WLX212】#1 設計構築に最低限必要そうな箇所まとめ

それを踏まえて今回は実際に設定して使えるようにしたので、備忘録として軽く残しておこうと思います。

基本的にコマンドリファレンスから必要そうな設定を抜粋しているだけなので、大したことしてないです。

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目標

Yamaha Network Organizer (YNO)を使わないオンプレとし、シングル構成とする、つまりマスタAPしか存在しない。

WLX212 設定

機器の設定

  • 管理パスワードの暗号化保存
# administrator password encrypted
Old_Password:
New_Password:<設定するパスワード>
New_Password:<設定するパスワード>

管理ユーザのパスワードを 32 文字以内で設定し、暗号化して保存する。パラメータはなく、コマンド入力後にプロンプトに応じて改めてパスワードを入力する形になる。パスワードに使用できる文字は、半角英数字および記号 (7bit ASCII Code で表示可能なもの )。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/wlx212/Cmdref.pdf
  • NTP による時計の設定

どうやら直接NTPサーバを指定するのではなく、スケジュールに入れ込む方法をとるらしい。スタートアップ時と

# schedule at 1 startup * ntpdate [addr] syslog
ex. schedule at 1 startup * ntpdate ntp.nict.jp syslog

毎日0時になったらNTPサーバと同期するように複数の設定を投入することも可能。

# schedule at 2 */* 00:00 * ntpdate [addr] syslog
ex. schedule at 2 */* 00:00 * ntpdate ntpdate ntp.nict.jp syslog

NTP を利用して本機の時計を設定する。このコマンドが実行されるとホストの UDP の 123 番ポートに接続する。本機では、本コマンドを schedule at コマンドで登録することはできるが、直接実行することはできない。また、登録するときは syslog オプションを必ず指定しなければならない。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/wlx212/Cmdref.pdf
  • TELNETサーバー機能のON/OFFの設定

TELNETを使う位ならSSHを使うし、設定したらWebUIを使うのでOFFにする。

telnetd service off
  • ログインタイマの設定

120~21474836秒の間で設定出来る。

# login timer [time]
  • 機器の名称の設定

機器の名称は1〜64 文字/ASCII、1〜32 文字/全角とのこと。

# system name [name]
ex. system name accesspoint
  • 機器の設置場所情報の設定
# system location [location]
ex. # system location 1f-001
  • HTTP サーバーへアクセスできるホストのIPアドレス設定

[ip_address]はlan、any、IPアドレスの3つから必要に応じて設定する。IPアドレスは最大8つまで設定できるらしい。デフォルトはlanだがあくまで初期設定用と考えて、IPアドレスを直接指定した方がセキュリティ面でいいだろう。

# httpd host [ip_address]
ex. httpd host 192.168.1.100

その他「HTTPリビジョンアップ用URLの設定」があるがスキップ。


LAN の設定

  • VLAN IDの設定

WLX212で使用するVLAN IDを設定する。[vlan_register_num]は必ずしもvidと一致させる必要は無いが管理する上では一致させた方が都合がいいだろう。

# vlan-id <vlan_register_num> [vid]
ex. vlan-id 2 2
ex. vlan-id 10 10
  • トランクポートの設定

WLX212はlanが1ポートしかないので、管理用NWや複数SSIDなど、複数のVLANを使用したいとき、trunkで渡す必要がある。以下のコマンドで「どのI/F」に「どのVLAN」を割り当てるか設定が出来る。イメージとしてはCiscoコマンドのswitchport trunk allowed vlanみたいな感じ。

例では先ほど設定したvlan2をlan1にjoinしている。

# vlan-trunk <port> [vlan_register_num] [mode]
ex. vlan-trunk lan1:1 2 join
ex. vlan-trunk lan1:1 10 join

lan-port-mode が trunk もしくは hybrid であるポートにおいて、Tagged ポートとして参加する VLAN ID を設定する。VLAN ID は VLAN 登録番号を用いて指定する。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/wlx212/Cmdref.pdf
  • IP アドレスの設定

WLX212自身のIPアドレスを設定する。当たり前だが予めVLAN IDの設定が済んでいないと設定出来ない。[ip_address/mask]の値をdhcpにすることも可能。

# ip vlan-id [vlan_register_num] address [ip_address/mask]
ex. ip vlan-id 11 address 192.168.10.201/24

インタフェースの IP アドレスとネットマスクを設定する。dhcp を指定すると、設定直後に DHCP クライアントとして IP アドレスを取得する。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/wlx212/Cmdref.pdf
  • デフォルトゲートウェイの設定

必ずしもGWの設定を入れる必要はないが、例えばNTPサーバが別セグメントやWANにある場合や、ファームウェア更新をYAMAHA公式リポジトリ(http://www.rtpro.yamaha.co.jp/firmware/revision-up/wlx212.bin)から取得する場合は設定しておく必要がある。

IP アドレスの設定にてdhcpを設定した場合は不要。

# ip route default gateway [ip_address]
ex. ip route default gateway 192.168.10.1
  • DNS サーバーの IP アドレスの設定

IP アドレスの設定にてdhcpを設定した場合は不要。

# dns server [ip_address]
ex. dns server 192.168.10.1

その他「DNSサーバーアドレスをDHCPサーバーから取得する」「HTTPプロキシサーバーの設定」があるがスキップ。


無線の設定(1/2)

設定を投入する前に「module」の意味がいまいち理解出来なかったんで整理します。

コマンドリファレンスを見ると「module1」と「module2」についてのみ記載があるが、

WLX212 設定
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/wlx212/Cmdref.pdfより引用

WLX212のスタートアップコンフィグを確認すると「module3」ってのがある。

~~~
airlink select module1
~~~
airlink select module2
~~~
airlink select module3
~~~

正直意味が分からないのでググってみると、トライバンド(2.4GHz x1と5GHz x2)に対応しているWLX413で使用できるモジュールで、デュアルバンド(2.4GHz x1と5GHz x1)のWLX212では使用できないっぽい。WLX212を使う分には

module1は2.4GHzでmodule2は5GHz、module3は気にしない

と考えればいい。

ファームウェアを流用しているのかは不明だが、コマンドリファレンスに掲載しないならスタートアップコンフィグから削除してほしい。

Radio Optimization機能

無線LANを提供する機器、利用する機器は年々増加し、無線LAN環境は複雑になってきています。またそれに対応するように、無線LANを快適に利用するための機能も日々出現していますが、それらを有効に利用するためには、無線APを適切に設定、管理、運用する必要があります。 昨今、ネットワークの専門家の不足が叫ばれる中、ネットワークの管理運用にかかる人的時間的コストの削減が求められています。同時に、無線APを適切に管理運用するための専門知識を必要としなくても、無線LANを快適に利用できることも求められています。 Radio Optimization機能(以下、RO機能)は、無線APのログ情報に基づいた周辺の無線環境の情報、無線APに接続されている無線端末の情報、ユーザーが設定する無線LANの利用イメージ情報を総合し、無線AP自身が設定変更の判断をして自動で設定変更する機能です。RO機能を設定する人は、想定されるユーザーの利用イメージ(事務作業や動画視聴など)に必要なスループット(5Mbps, 20Mbpsなど)を選択するだけで、無線APの設定を部分的に無線APに任せることができます。その結果、高度な専門知識が不要のまま、無線LAN環境の管理運用にかかる人的時間的コストの削減が期待できます。 設定変更の判断には、ヤマハが過去のお客様サポート業務で培った知見を利用しています。 Radio Optimization機能(RO機能) 本機能のこと。 共通設定 クラスター全体に適用される設定のこと。 個別設定 クラスター内の各AP毎に個別に適用される設定のこと。個別設定は共通設定に優先して適用されます。 オーバーレイCONFIG RO機能を有効にすることで自動で生成・変更される設定のこと。RO機能により最適化された設定としてクラスター内の各AP毎に存在し、もともとAPが持つCONFIGに優先して適用されます。 マルチキャスト送信レート 本製品が送信するマルチキャスト/ブロードキャストフレームのレートのこと。 Radio Optimization機能(以下、RO機能)が有効であるとき、一部の設定が自動設定変更または固定され、手動での設定変更ができなくなります。 RO機能による自動設定変更するタイミングには、以下の2種類があります。”1.”の自動設定変更の際には無線サービスは停止しませんが、”2.”の自動設定変更の際には無線サービスが一時停止します。 RO機能を有効にすると、全てのVAP設定において、全ての無線モジュールがバインドされます。それにともない、以下の制限が発生します。 RO機能が無効であるとき、VAP設定が9個以上ある場合はRO機能を有効にできません。 RO機能が有効であるとき、VAP設定を9個以上作成することができません。 認証方式として「Open / Enhanced Open」を選択している場合は、VAP設定が2個分として数えられます。 RO機能と WDS リピーター機能 を併用することはできません。 このページで説明する内容は、以下のファームウェアを対象としています。 モデル ファームウェア WLX212 Rev.21.00.09以降 本製品ではAPが送信するマルチキャスト/ブロードキャストフレームのレートの設定である「マルチキャスト送信レート」を設定できます。マルチキャスト送信レートを低く設定するメリットは、無線端末が接続できる範囲が広くなることです。一方、マルチキャスト送信レートを低く設定するデメリットとして、APが行うユニキャストフレーム、マルチキャストフレーム、ブロードキャストフレームでの通信のうち、マルチキャスト/ブロードキャストフレームの通信量が多いとき、ユニキャストフレームでの通信のスループットが小さくなることが挙げられます。 ストリーミング配信などでマルチキャストフレームが使用される環境や、多くの端末が存在し制御データのやりとりなどに多くのブロードキャストフレームが使用される環境では、それらのフレームの影響によりWebサイトの閲覧やメールの送受信などに使用されるユニキャストフレームでの通信のスループットが小さくなる事象が発生することがあります。これによりユーザーから「無線通信が遅い」と言った申告につながるケースは、しばしば見られる無線トラブルのひとつです。しかし、ネットワーク管理者はAPが行う各フレームの通信の通信量を通常知ることはできません。仮に知ることができたとしても、どのようにマルチキャスト送信レートを決定すれば良いかは判断が困難です。 RO機能はこの課題を解決するため、APが行うマルチキャスト/ブロードキャストフレームの通信量に応じて、適切なマルチキャスト送信レートを決定し、自動的に設定変更します。また、APが行う送受信の端末接続範囲を合わせるため、同時に受信レートの設定も自動で変更します。 クラスター内の各APが過去1日に取得した情報に基づいて、ユーザーが設定した1日1回の定時にマルチキャスト送信レートおよび受信レートを設定変更するかどうか判断し、設定変更します。設定変更する場合、無線サービスは数分程度一時停止します。 設定変更判断した無線APのみで設定変更されます。クラスター内の他の無線APの設定は変更しません。 一定時間ごとに、無線AP内の各無線モジュール(2.4GHzモジュール、5GHz(1)モジュール)へ流入した同一セグメント内のマルチキャスト/ブロードキャストフレームの通信量を無線AP内に記録します。 ユーザーが設定した1日1回の定時に、各無線モジュール毎に以下のように設定変更するかどうか判断し、設定変更します。 条件判断 設定変更内容 マルチキャスト/ブロードキャストフレームの通信量が適切である (※) 自動設定変更は行いません。 マルチキャスト/ブロードキャストフレームの通信量が多い (※) マルチキャスト送信レートとサポートされている受信レートの最低値を一段階高くします。 マルチキャスト/ブロードキャストフレームの通信量が少ない (※) マルチキャスト送信レートとサポートされている受信レートの最低値を一段階低くします。 ※:マルチキャスト/ブロードキャストフレームの通信量 ヤマハ独自の計算方法により、1日の中のある期間中の同一セグメント内のマルチキャスト/ブロードキャストフレームの通信量を評価します。設定した「無線LAN利用イメージ」に基づいて、マルチキャスト/ブロードキャストフレームの通信量の評価基準を決定します。 本製品の内蔵RADIUSサーバーでは、RADIUS認証の再認証間隔を設定できます。RADIUS再認証間隔を短く設定するメリットは、高い頻度でRADIUS再認証を行うことによりセキュリティ的に強くなることです。一方、RADIUS再認証間隔を短く設定するデメリットとして、RADIUS再認証失敗による無線端末切断が頻発している場合、無線トラブルが多くなることが挙げられます。 無線端末の特性に依存して、再認証失敗による無線端末切断が繰り返される事象が発生し、ユーザーから「無線端末がよく切れる」と言った申告につながるケースは、しばしば見られる無線トラブルのひとつです。しかし、ネットワーク管理者はいつどの端末でその事象が発生しているか通常知ることはできません。仮に知ることができたとしても、その事象に合わせて適切な再認証間隔を決定することは困難です。 RO機能はこの課題を解決するため、再認証失敗による無線端末切断の頻発を検出したとき、再認証間隔を適切な時間に調節します。AP内部にある接続無線端末の「RADIUS認証有効期限切れ」と「RADIUS認証失敗」の情報の組を「RADIUS再認証失敗」情報と捉えて監視し、この数が一定の閾値を超えたとき、自動で再認証間隔の設定を変更します。 クラスター内の各APが過去1日に取得した情報に基づいて、ユーザーが設定した1日1回の定時にRADIUS再認証間隔を設定変更するかどうか判断し、設定変更します。設定変更する場合、無線サービスは数分程度一時停止します。 クラスター内の無線APが1台でも設定変更判断すると、RO機能有効/無効に関わらずクラスター内のすべての無線APで設定変更されます。 ユーザーが設定した1日1回の定時に、以下のように設定変更するかどうか判断し、設定変更します。 条件判断1 条件判断2 設定変更内容 現在設定されているRADIUS再認証間隔が24時間未満である 無線端末毎にカウントした「RADIUS再認証失敗」の数 (※) のうち最も大きなものが、一定の閾値を超えていた RADIUS再認証間隔を一段階伸ばします。 無線端末毎にカウントした「RADIUS再認証失敗」の数 (※) のうち最も大きなものが、一定の閾値を超えていなかった 自動設定変更は行いません。 現在設定されているRADIUS再認証間隔が24時間以上である – 自動設定変更は行いません。 ※:無線端末毎にカウントした「RADIUS再認証失敗」の数 同じ無線端末に対するRADIUS認証の有効期限切れとRADIUS認証失敗の組の数を「RADIUS再認証失敗」の数と捉えカウントします。 RO機能が有効であるとき、一部の設定が自動設定変更または固定され、手動での設定変更ができなくなります。 設定値が固定される項目は、ヤマハの考える推奨設定です。 表「手動での設定が制限される設定項目1」の設定項目は、以下のようにRO機能により自動設定変更または固定され、手動での設定ができなくなります。 ページ 大項目名 小項目名 設定値 設定が制限された項目は、Web GUI上では以下のようにグレーアウトされて変更できなくなります。 図 3.

なので、module3を設定から削除したいのだが

# airlink select module3
# airlink disable module3

何を叩いても削除出来ないので諦めた。やっぱりファームウェアを流用してんのかね。しらんけど。

ちなみに

無線の設定を変更したときは、設定を有効にするために airlink configure refreshコマンドを実行する必要があります。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/wlx212/Cmdref.pdf

とのこと。忘れそう。

  • 無線モジュールまたは無線情報登録番号の選択

Ciscoコマンドで言うところのinterface gigabitethernet0/1みたいに、設定対象のI/Fを選ぶイメージ。selectなのでこのコマンドを叩いても設定が投入される訳ではない。

# airlink select [airlink_num]

設定や表示の対象となる無線モジュールまたは無線情報登録番号を選択する。以降プロンプトには、console promptコマンドで設定した文字列と選択先情報番号が続けて表示される。none を指定すると、プロンプトに選択先情報番号を表示しない。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/wlx212/Cmdref.pdf
  • moduleのスタートアップコンフィグ確認(番外編)

コマンドリファレンスに記載が無いのでRTPro等を見ながら、どんな設定がmoduleに入っているか確認。

# 対象となる無線モジュールの動作モードを設定する
airlink mode 11b+g+n
# 無線チャンネルの設定、40MHz幅で下位側にする
airlink channel auto bandwidth=40 primary=lower
#  DTIM間隔の設定、ビーコンにDTIMを含める間隔を設定する。たとえば、5 を設定した時は5回毎のビーコンにDTIMを含めて送信する
airlink beacon dtim-period 1
# 無線モジュールまたは無線情報登録番号の使用許可の設定
airlink enable module1

6.1.5 無線チャンネルの設定

airlink select コマンドで モジュールを選択した場合に設定することが可能です。 W53、W56の範囲のチャンネルを固定で設定した場合でもDFS機能により自動でチャンネルが変更される場合があります。 20MHz幅の固定チャンネルを指定した場合は bandwidth と primary のパラメータは無視されます。 例: “airlink channel 5 bandwidth=40 primary=upper” が入力された時は、”airlink channel 5″ が設定される。 40MHz幅の固定チャンネルを指定した場合は bandwidth のパラメータは無視されます。 例: “airlink channel 1+5 bandwidth=40 primary=upper” が入力された時は、”airlink channel 1+5 primary=upper” が設定される。 airlink mode コマンドで 11n が選択されていない時に、40MHz幅で指定した場合は、制御チャンネルに指定しているチャンネルを使用します。 例:airlink 2.4G mode 11b+g の時   ・airlink channel 1+5 => 1ch を使用   ・airlink channel 1+5 primary=upper => 5ch を使用

なんでか知らんけど最終行以外、コマンドそのものが無さそう。

airlink module1# airlink ?
? configure disable emergency-mode enable macaddress psk-key select ssid

ってことは恐らく、WebUIからのみ設定出来る項目なのかね。うーん面倒くさい。。

というか、仮想コントローラで設定する項目は、個々のAPでは設定できないようになっているのかもしれない。

なので無線の設定はとりあえずまあ置いておく。


クラスターの設定と操作

以下、コマンドリファレンスより引用

本製品のクラスター機能は、別途外部機器を使用することなく、複数の ヤマハアクセスポイント の制御・管理を行うことができる機能です。本機能は、使用する無線 AP の中の 1 台を自動的にマスター AP として運用します。マスター AP になった本製品は、最大 49 台の ヤマハアクセスポイント をクラスターとして管理をすることができます。ヤマハルーターによるスイッチ制御機能または LAN マップと併用する場合、スレーブ AP 数によってヤマハルーターからの見え方が異なります。スレーブ AP が 15 台以下の場合、マスター AP とすべてのスレーブ AP がヤマハルーターのスイッチ制御/LAN マップ画面に表示されます。一方スレーブ AP が 16 台以上の場合、マスター AP だけがヤマハルーターのスイッチ制御/LAN マップ画面に表示されます。スレーブ AP が 16 台以上の場合は、ヤマハルーターからはマスター AP を介してスレーブ AP の設定および状態確認を行うことができます。本機能は、設定の一元管理やチャンネルの自動設定、送信出力の自動設定が行えるため、かんたんに無線 LAN システムを設定し、運用することが可能になります。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/wlx212/Cmdref.pdf
  • 仮想コントローラーのIPアドレスの設定

Webから仮想コントローラにアクセスする時に使用するIPアドレスを設定。

# cluster virtual-ip address [ip_address/mask]
ex. cluster virtual-ip address 192.168.10.200/24
  • クラスター情報の表示

APを管理しているクラスターの情報を表示。

# show status cluster
Cluster name           : Cluster_<XXXXXXXXXXX>
Virtual-ip address     : 192.168.10.200
Mode                   : Auto-cluster
Role                   : Master
Cluster version        : 2
Number of managed APs  : 1

シングル構成なのでAP数が1で、Master機であることが分かる。

  • クラスター動作モードの設定

現状、デフォルト値auto-clusterで動作しているが、現在シングル構成なんでとりあえず変更する。

# cluster cluster-mode [mode]
ex. cluster cluster-mode standalone

変更後、クラスターの情報を表示すると

# show status cluster
Cluster name           :
Virtual-ip address     :
Role                   :
Cluster version        :
Number of managed APs  :

まあそうなるわな。


無線の設定(2/2)

設定した仮想コントローラーのIPアドレスにアクセスする。認証情報は「admin/<管理パスワード>」となる。

ログイン出来たら、基本設定>管理モードからYNOエージェント機能をOFFにする。

WLX212 設定
YNO
  • 無線設定>共通設定>基本無線設定

ここは設置環境に合わせて設定する。ここは特に解説しない。

WLX212 設定
基本無線設定

先ほど放置した無線の各種設定が出来るっぽい。

チャンネルの自動再選択だけ適当に設定したが、必須ではない。

WLX212 設定
基本無線設定
  • 無線設定>共通設定>2.5 or 5GHz詳細設定

ここは設置環境に合わせて設定する。ここは特に解説しない。

  • 無線設定>共通設定>SSID管理

doremi-d563b8というSSIDが入っていたので無効とし、新しく追加する。

16個SSIDを登録出来るっぽい。

WLX212 設定
SSID管理

「バインドする無線モジュール」、「VLAN ID」、「SSID」、「認証方式」等を設定する。このあたりの設定項目は、家庭用APとさほど変わらない。

WLX212 設定
SSID管理

余談ですが、YAMAHAより「Apple社の一部の製品と無線LANアクセスポイントWLX413・WLX212・WLX313との無線LAN接続についてのご注意」というアナウンスが出ています。

要約すると「ファームウェア更新では対応出来ない欠陥(と言っていいのか問題はあるが)があるから、接続するデバイスによって認証方式を変えてね」ってこと。

GIGAスクールやSOHO向け製品を販売してるメーカとしてどうなの?とは思いますが、とりあえず無理なもんは無理なんで「WPA2-EAPのPMF使用しない」あたりにしておくと、一通り繋がるらしいで、業務用途でWLXシリーズを使用する時は気をつけてください。

Apple社の一部の製品と無線LANアクセスポイントWLX222・WLX413・WLX212・WLX313との無線LAN接続についてのご注意

一部のApple社製端末と弊社製無線LANアクセスポイントについて、以下の場合に接続できないことがあります。 認証方式に「WPA2-EAP」または「WPA3-EAP」を選択している場合 弊社といたしましては、本件はAPのファームウェアの改修だけでは完全には解決できない問題であると考えております。 なお、WLX413 …


動作確認

WLX212 設定

Pixel 7 ProとiPad Pro 11(第3世代)で接続が出来ることを確認し、上り下りで400Mbps位出ているので必要十分ですね。

ただ、有線LANだと800~900Mpbs位なので、もしかしたら2.4Ghzで繋がっているのかね。

【令和最新版】REHL8.6のPodman(Docker)上でJupyterHubを動かしたお話

どうも、最近涼しくなってきたんでキャンプツーリング計画中のネトヲです。

今回はDocker上にマルチユーザー対応のJupyterHubを構築したので、その手順を備忘録がてらブログネタにします。

環境

  • Red Hat Enterprise Linux release 8.6 (Ootpa)
  • podman version 4.0.2

どうやらRHELやRocky Linuxの8.xより、Docker(podman)Docker の利用は非推奨となり、代わりに Podman を利用することが推奨されているようです。

Podman – とほほのWWW入門

トップ >Docker > Podman目次 Podmanとは Red Hat社が開発したコンテナ管理ツールです。 Red Hat Enterprise Linux 8、CentOS 8 (あるいはその後継である Rocky Linux 8 や AlmaLinux 8) では Docker の利用は非推奨となり、代わりに Podman を利用することが推奨されています。 コマンド引数は docker コマンドとほぼ互換です。 root権限が無くても一般ユーザでも利用可能です。 dockerデーモンに該当するデーモンプロセスがありません。デーモンがダウンして全コンテナに影響するということがありません。 インストール dnf または yum コマンドでインストールします。 # dnf -y install podman Dockerコマンド podman-docker パッケージをインストールすれば podman コマンドの代わりに docker コマンドも利用できるようになります。 # dnf -y install podman-docker 本家の docker コマンドではないことを示す警告がでますが、/etc/containers/nodocker ファイルを作成すると抑制されます。 # docker ps Emulate Docker CLI using podman.

ただ面倒くさがりの私はdockerコマンドを使いたいので、podman-dockerパッケージを入れました。

インスコ手順

公式ドキュメントや下記の記事通り進めればインストールできる、と思いきや、今日現在(2022/09/11)パッケージ名が変わっていたり、必要なパッケージが公式のDockerイメージに存在しないため、JupyterHubの起動には成功するもののログイン後エラーが発生することを確認しています。

DockerでJupyterhubを試してみた – Qiita

はじめにマルチユーザプラットフォームを作れるJupyterhubを試してみたときの自分用メモ。やることJupyterhub起動jupyterhub_config.pyの設定NativeAu…

なのでその辺りは注意が必要です。それ以外はQita準拠です。いわゆるパクリ

Dockerイメージ取得&起動

以下のコマンドでイメージ取得~起動~接続。

名前やポートはよしなに変更してください。

docker run -it -p 8000:8000 --name jupyterhub jupyterhub/jupyterhub bash

その後は脳死でアップデート等々。このDockerイメージはviパッケージが存在しないのでproxy下の環境だと苦労する。(経験談)

あと検索履歴が消えたのでリンク張れなくてスミマセンが、jupyterlabパッケージをpip installしないと、上手く起動しないとGitにあったのでインストールしてください。

apt update
apt upgrade
apt install python3 python3-pip npm nodejs vim git
#libnode64は以下でインスコ
apt install vim-gtk
#jupyterlabが必要、コレがないと「start myserver」を押してもエラーになる
pip install jupyterlab
npm install -g configurable-http-proxy

で、Jupyter起動時に指定する設定ファイルを設置する場所を作っておきます。

もちろん必須ではないので、作らず/homeでもいいしそこはご自由にどうぞ。

mkdir /etc/jupyter

そしたら設定ファイルのテンプレート生成。

jupyterhub --generate-config

Qitaに則ってファイルに追記

#https://qiita.com/dyamaguc/items/db1da3084e36029f20ccから引用
# ログイン後に http://...:8000/user/<username>/lab? へ遷移する設定(Jupyterlabが起動)
c.Spawner.default_url = '/lab'
# Jupyterlabで作成されたノートブックファイルなどが格納されるディレクトリ
c.Spawner.notebook_dir = '~/notebook'
# adminユーザのユーザ名
c.Authenticator.admin_users = {'testadmin'}
# ログインが許可されているユーザ名
c.Authenticator.allowed_users = {'testuser01'}

上記設定例だと、/home/{user}/notebookというディレクトリがcurrentになるっぽいですが、もちろんそんなディレクトリ存在しないので作成します。

#https://qiita.com/dyamaguc/items/db1da3084e36029f20ccから引用
adduser testuser01
#770でよくねとは思う
mkdir -p -m 777 /home/testuser01/notebook
chown testuser01: /home/testuser01/notebook

adduser testadmin
mkdir -p -m 777 /home/testadmin/notebook
chown testadmin: /home/testadmin/notebook

あとは設定ファイルを指定して起動するだけ

jupyterhub /etc/jupyter/jupyterhub_config.py 

補足

  • 上記コマンドでjupyterHubを起動されると、terminalが占有されるので、常に起動させる場合とかはscreenコマンドと組み合わせるといいかも
  • ホストでufw(というかiptables)でfwを設定していると、JupyterHubで使用するポート/プロトコルを許可してもなぜか通信ができない、私の勉強不足ですので原因などご存じでしたら教えてください
  • 実は今回、ラスパイ(Raspberry Pi OS)でJupyterHubを動かそうと思って、とりあえずx64のCPUで作成したDockerコンテナをexport & importしたんですが、x64→Armのようにアーキテクチャが異なるとイメージのimportはできてもそこからstartできないようです。ただオプションをつければイケるっぽい
  • 実はJupyterHunインストールし動作確認後、jupyterhub_config.pyを編集したら「404 not found」と出ました、だたなんか知らんけどpip install jupyterlabをもう一回叩いたら治ったのでまあいいいや

最後に

この記事書いている途中に気づいたものの言い出せずにいましたが、

Docker

No Description

私の記事よりこっち見てください。

【YAMAHA WLX212】#1 設計構築に最低限必要そうな箇所まとめ

どうもこんにちは、ネットワークヲタクのネトヲです。

調子に乗ってポチってしまいました…例の物を….

YAMAHAのネットワーク機器は個人でも買えるのがよい、そして安い

WLX212 キタ――(゚∀゚)――!!

昨今のスタンダードであるWi-Fi6に対応しておらず、アンテナが2つしかないので11acであってもスループットは867[Mbit/s]と回線厨ホイホイな訳ですが、大事なのはそこじゃない。

https://network.yamaha.com/products/wireless_lan/wlx212/spec#tab

VLAN(IEEE 802.1Q)が話せてPoE(IEEE 802.3af準拠)給電に対応はもちろんのこと、SNMPやQoSなどなど私が欲しい機能がちゃんと載っているんですよコレ。さすが業務用。

なにも考えずLANネットワークに繋いでも恐らく使えるとは思いますが、せっかくですからWLX212の仕様を確認しつつネットワーク周りの仕様を確認していこうと思います。

とりあえず技術資料を見てみる

ネットワーク機器ベンダー大手のCi○coのリファレンスはガチで見づらいので、スルーしてますがさすがヤマハさん、読みやすい資料が用意されています。

WLX212技術資料

ヤマハ WLX212をお買い上げいただきありがとうございます。 お使いになる前に本書をよくお読みになり、正しく設置や設定を行ってください。 本書中の警告や注意を必ず守り、正しく安全にお使いください。 左側のメニュー から、 表示したい項目 を選択してください。 「WLX212」は、オフィスや店舗、学校、ホテルなどに向けて、管理機能を強化した無線LANアクセスポイントです。本体内蔵コントローラーによるオンプレミス管理に加えて、ヤマハのクラウド型ネットワーク統合管理サービス「Yamaha Network Organizer(YNO)」にも対応しています。これにより、複数の拠点の無線LANを一括で管理できます。また、WLX212には「無線LAN見える化ツール」を搭載しています。周辺アクセスポイントの無線状態をグラフィカルに確認することで、迅速にトラブルを発見・解決できます。 本製品は、複数台の無線LANアクセスポイントを一括管理するための「クラスター管理機能」を内蔵しています。クラスター管理機能は同じL2ネットワークに接続されている無線LANアクセスポイント同士が、自動的にお互いを検出し管理グループを構成します。また構成された管理グループ内で一台代表を決定し、その機器の上で「仮想コントローラー機能」を起動します。 無線LANアクセスポイントの管理・保守の操作は「仮想コントローラー」のWeb GUIを使用します。 本製品ご購入時、初期状態における設定は以下のようになっています。 本製品の電源を投入するには、電源アダプターを使用する方法と、PoE 給電機器を使用する方法があります。 電源アダプターを使用して電源を投入するには、電源アダプター(YPS-12HT)を使用します。 電源アダプターは、必ずヤマハ YPS-12HT を使用してください。 ほかの電源アダプターを使用すると、火災や感電、故障の原因になります。 電源アダプターを本製品に接続します。 電源プラグをコンセントに接続します。 本製品の電源が入ります。 本製品は、IEEE802.3afに対応した PoE 給電機器からの給電に対応しています。 本製品の LAN ポートと PoE 給電機器 の LAN+PoE ポートを、LAN ケーブルで接続します。 PoE 給電機器から給電がされると、本製品の電源が入ります。 Webブラウザー からのアクセス 設定に使用するPC、必要な機材を準備します。 本製品との接続に使用する エンハンスドカテゴリー5(CAT5e)以上のイーサネットケーブル を準備してください。 使用するWebブラウザーは、以下を推奨しています。 Windows Microsoft Edge Mozilla

量が量だけにこの場で全てを紹介できないので、個人的に気になった箇所をピックアップしてみました。

  • 仮想コントローラー

WLX212はシングルで運用するというよりか、クラスタでの運用を想定しており、自動で選出されたマスター機に割り当てられるコントローラー機能(設定変更とか可能)を仮想コントローラーと呼んでいるようです。マスター機が死んでもライブマイグレーションするっぽい。

仮想コントローラーのIPは接続したネットワークのDHCPサーバから自動取得するようですが、それに失敗した場合は192.168.100.241/24になるようです。YAMAHAって192.168.100.xxx/24使いがち。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx212/web-gui.html#access

仮想コントローラーなんて使わないで個々のWLX212自体に振っているIPから設定すればいいじゃん、と思ったアナタ。残念ながらアクセスしたとて情報取得くらいしかできないのでやっぱり仮想コントローラーは必要。というか個々のWLXにIPを振るには仮想コントローラーが必須。

YAMAHA WLX212
管理画面
APに振ったIPへアクセスしてもさして何もできない

ちなみに集中管理する気が無く、console(CLI)で設定して管理運用するという男気溢れる人は仮想コントローラーの設定がガバガバでも問題なく使えるかと思います。

  • LANポート設定

冒頭で書いた通り、VLANが話せるので仮想コントローラー用のネットワーク(管理用)と、WLX212に接続したクライアントに配るネットワークを分ける事ができます。さらに言うとSSIDごと別のVLANを登録できます。確か最大16個かな。

YAMAHA WLX212
LANポート設定
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx212/network-lan.html

一応ヤマハさんの方で資料があるんですが、正直わかりづらい(と思うのは私だけ?)。

詰まるところ、WLX212はLANポートが1ポートしか無いので、ネットワークを分ける時はTrunkで渡してね。ということです。当たり前か。

もちろん、「管理用のネットワークなんて無いぞ」という場合は、普通にAccess(もしくはNative VLAN)で渡してもオッケーなので、VLAN非対応のスイッチやルータでも仮想コントローラーへはアクセスできますが、まあねぇ、、、

  • SNMP

私は死活監視やログ監視をZabbixで行っています。

当然、WLX212もSNMPで監視しようと思ったんですが、WLX212のZabbixテンプレートは存在しないわけでYAMAHAが公開しているMIBから自分でテンプレートを作成する必要があります。

待っていても誰かが作って公開するとは思えないので、私の方で作成して公開しようと思います。続報をおまちください。

  • その他諸々

遠隔監視用?のYamaha Network Organizer (YNO)は課金しないと使えないのでパス、RADIUS認証もサーバーがないし、WLX212の内蔵しているやつも使う気がないのでパス。

まあNTPやユーザ認証など細々したところは、設定しながら検討しようと思います。

次回は実際に設定を投入し、実際に使えるようにしていきます。

(まあもう構築も終わって運用している訳ですがそこは内緒で)

余談

私はWLX212の為にNECのPoE対応L2スイッチ、QX-S1016GT-4G-PWを購入したので、ネットワークを分割して運用管理する予定です。

QX-S1016GT-4G-PW
ポート数の関係でCiscoのCatalyst 2960-Lからリプレイス

ちなみにこのQXですが、「同メーカのIX(ルータ)と同じでCiscoライクだろ」と思いポチったんですが、いざコンフィグを投入しようと思ったらびっくり。結構独自コマンドなんで結構苦労しました。

どれくらい違うというとこんな感じ。

  • 特権EXECモード移行
#Ciscoライク
enable

#QX
System view
  • コンフィグ確認
#Ciscoライク
show config

#QX
display current-configuration

もう頭がバグるんで独自コマンドはやめて欲しいと思いつつ、こういったいつもとは違うネットワーク機器に触る事がある種の生きがいになっている私にとっては、ある意味ありがたい。

そういえばFortigateやYAMAHAもまあまあ独自コマンドですし、我が家のネットワーク機器は全て異なるコマンドを求められるんだったわ。

昔かったアライドテレシスのPoE対応のL2スイッチ、CentreCOM FS909S-PSは…アップリンクこそ1Gbps出るけど、それ以外は最大100Mbpsでファンが爆音。

CentreCOM FS909S-PS
YAMAHA WLX212
お前もう船降りろ

WLX212の動作確認用に使って再び押し入れで長い眠りにつきました。合掌。

【YAMAHA WLX212】#2 実際に設定してみた

YAMAHAのRTXルータを買ったら絶対設定すべき項目とか基礎知識をド素人がまとめてみました!

どうも!ネットワーク大好きネトヲです。

時が経つのは早いもんで、私がRTX830を購入して2年超経過しました。

2年も使っていると色々とRTXの特性も見えてきて、せっかくなので情報共有がてら記事にしようと思います。

※「インターネットに接続する方法」は記載してません

はじめに

最近のNW機器はWeb GUIが用意されているものがほとんどであり、メーカの努力もあって非常に使いやすいですよね。

https://network.yamaha.com/products/routers/rtx830/index

とはいえ、基本的にNW機器はCLIで設定するものと思います。例外があるとすればFWポリシー(ACL)で、コンフィグの量やルールによってはどうしてもGUIで設定したほうがわかりやすく、また効率的です。

個人的にFortiGateでポリシーを書くときはGUI一択です。

https://www.fgshop.jp/support/manual/fortigate-firewall/

私含め、CLIアレルギーの人も一定数いるかと思いますが、CLIで設定できるようになると

  • 触ったことがないNW機器であっても、基本的なコマンドは大体同じなので、そこまで苦労せず設定できる
  • リプレイスなどでNW機器を交換する際、configを入手するだけで設定内容が把握できる(いちいちWeb GUIのスクショを保存する必要がない)
  • configバックアップが超簡単
  • 機器ベンダのリファレンスは基本CLIなので、設定の幅が広がる
  • CLIでしか設定できない項目にも対応できる
  • Web UIにアクセスできなくなった場合、コンソールからアクセスしトラブルシュートができる
  • 実機が手元になくてもNW設計が可能
  • SNMPの設定が可能
  • なんかかっこいい

と滅茶苦茶メリットがありますので、苦手な方は少しづつ慣れていきましょう。

私もこのまとめを書きながら頑張って覚えます。

外観とかいろいろ

RTX830の正面は1GbE×5にRJ-45のシリアルとMini-USB、ログの保存やconfigのR/W、FWアップデートで使用できるmicroSDスロットにUSBコネクタ。

https://network.yamaha.com/products/routers/rtx830/index

POWERランプは名前の通り電源が入っている間点灯、隣のSTATUSは「不正アクセス」を検知すると点灯します。

I/Fについて、SFPモジュールはないのでL3スイッチとしてみた場合、役不足感は否めませんが、ルータとしてみれば十分かなと。スループットも2Gbit/sですし。

また、正面の物理ボタンは全くと言っていいほど使いません。正直イラネ。

背面は電源スイッチと電源コネクタ。電源スイッチの印字をよく見ると「standby」とありますが、普通に電源が切れますのでWindowsの「スタンバイ」とは全く動きが異なります。気をつけてくださいね。

ちなみにInterop TokyoでSFP対応のRTX1300が展示されていましたが、想像以上に筐体が大きくファンレスでもないので、自宅鯖民にはちと厳しいですね。

【殴り書き】Interop Tokyo 2022個人的メモ

電源コネクタはNEMA 1-15Pで、本体に電源が内蔵されています。電源内蔵タイプは配線がシンプルになって個人的に好きです。もちろんケーブルは本体に同封されています。

https://www.amazon.co.jp/dp/B00O5E2KU0/

筐体は金属製で紫色に塗装されており、プラスチッキーな民生品と比較して高級感があります(写真で見るより光沢あるし)。NVR510とかはプラスチックなので冷却用に金属にしているというよりかは差別化のためかもしれませんね。

https://network.yamaha.com/products/routers/nvr510/index

私は見た目でRTX830を指名買いでしたが、正直NVR510でも十分だったかもとは思いますね。VPN使わんし、VLAN話せますし、SNMP対応してますし。

とはいえNVR510は「LAN分割機能」がないんですね、ちと微妙。

機能とか性能

基本的に業務用ルータなのでVPNやVRRP、基本的なFWポリシー(L3レベル)の設定、PPPoEやIPoE(MAP-E含)接続への対応、何でもできます。

その中からいくつかピックアップし紹介します。

  • NATセッション数

65,534と固定でCiscoルータのように「メモリに空きがある限り∞や!」ではありません、この数値が多いか少ないか環境によりけりだとは思いますが、少なくともSOHO向け製品としは十分。

NECのIXも確か同じだったんで、他のベンダーと大きく優れている/劣っているわけではないかと思います。

  • ネットボランチDNS

環境によってはWANアドレスを固定でいないけど、VPN接続やWebサーバなど外からにアクセスしたいケースがあるかもしれません、その際にルータ内蔵のネットボランチDNSを利用することで手軽にDDNSとして機能してくれます。

設定に必要なモノ

一応、デフォルトでHTTPとSSH、また古いファームウェアだとTelnetが開いているため、LANケーブルだけで十分。特別なモノは必要ありませんが、インフラマンの嗜みとしてRJ-45のシリアルケーブルがあった方がいいです。パスワードを忘れた時の復旧用に使えますし。

https://www.amazon.co.jp/dp/B00BMVL1J0

ちなみに職場ではYAMAHA純正のYRC-RJ45Cを使用してますが、自宅ではアキバで買ったパチモンを使っています。正直差は感じませんね。

耐久性はしらんけどね

ちなみにちなみに、職場で使用しているノートPCはLIFEBOOK WU2なんですが、拡張性が神がかっていてなんとLANコネクターがあるんですよね。マジですごい。これでブログネタになるくらいお勧めしたいPC。

しかも超軽いしSIM挿せるし神

PCとRTX830の接続

先述したとおり、CLIを使って設定していきますので、PCとRTX830をシリアルで接続します。

私はTeraTerm激推し民で他のターミナルがどうなのか不明ですが、TeraTermであれば特に設定変更せずともRTX830へ接続できます。

よくわからんけど上手く接続できない方はTeraTermの通信速度が9,600bpsかどうか確認してみてください。それかドライバとかですかね。

接続できたら管理者モードに移行してみましょう。adと入力しTAB補完しても👌

> administrator

これから示すコマンドは断りがない限り、管理者モードで実行してます。

おすすめの共通設定

  • 文字コード

RTXはヤマハ製なんで初期状態ではコンソールが日本語で表示されます。これがちょっと曲者で文字コードがSJISなんですよね。

いちいちTeraTremの文字コードを変えるのが面倒くさいので、UTF-8に変更してしまいましょう。

console character ja.utf8

というか、そもそも英語にしてもいいかもです。

console character en.ascii
  • ホスト名

まさかの変更不可。

  • NTPサーバの指定
ntpdate <ipaddress>
  • Telnet無効化
no telnetd service

ユーザ認証関連

初期設定のままWANやLANに接続すると非常に危険なので、まずユーザ認証について設定していきます。

  • パスワード

RTXには初期ユーザとして、administratorが存在しますがなんとこのユーザ、パスワードがありません、、、、

この認証情報はとある界隈ではよく知られており、変更しないとセキュリティ上非常によろしくないのでサクッと変更してしまいましょう。

administrator password encrypted <password>

もっとも、administratorを削除して新しくユーザを追加をした方がいいですが、最低限パスワードは複雑なものに変更してくださいね。

  • ユーザ属性

ファームウェアによってまちまちではありますが、基本、TelnetやSSH、HTTP等接続方式を問わずadministratorでログインできてしまいます。

なので、ログイン可能な接続方式を絞ってセキュリティを高めましょう。

例えばWeb GUIでしかアクセスしないなら、非常用にSerialは残しつつ、httpだけに絞って問題無いかと思います。

(☠SSHで設定している方はコマンドに注意☠)

user attribute <username> connection=serial,http gui-page=dashboard,config

実用面を考えるとSSHも残していいかと思いますが、そこはどのように運用するか考えて取捨選択してもらいたい訳ですが、Telnetは必ず削除しましょう。パケットキャプチャされてパスワードを抜かれます。

またRTXに(設定するために)アクセスする端末のIPが固定なら「このIPからアクセスした場合にのみログインを許可」的な設定をすることでよりセキュリティ強固にできます。というか必ず設定してくださいね。

user attribute <username> connection=serial,ssh,http gui-page=dashboard,config host=<IPaddress>

このIPについても、VLANを用いていわゆる「管理用セグメント」を用意し、WANとは論理的に接続できないレンジ内のIPを設定してあげるとなおさら👌

その他、ログインタイマーやWeb GUIをどこまで公開するか等、色々設定ができますので下記ドキュメントを参照してください。

4.9 ユーザーの属性を設定

attribute=value : ユーザー属性 [設定値] : administrator : 管理者モードを使えるかどうかを示す属性 RTX5000、RTX3500、RTX1220、RTX1210、RTX830 on …

ということでユーザ認証関連は以上になります。博識の方にとっては非常に基本的な設定ばかりで申し訳ございませんが、これすらも設定していない機器もありますのであしからず…

小ネタ

  • 冒頭で正面にmicroSDスロットにUSBコネクタがあると書きましたが、ログが溜まっていくとRTX830の起動が遅くなります(InteropでYAMAHA担当者に聞いた限りそんなことないと言ってましたが)。
  • 他の業務用NW機器と異なり、保守契約や会員登録なしでFWアップデートが可能です。
  • ポート単位でtrunkの設定は不可、論理インターフェースごとにしか設定ができません(LAN1をtrunkにすると4ポートすべてtrunkとなってしまう、LAN分割機能とも併用不可)。

最後に

というわけでRTX830を題材にして、つらつら書いてきました。

いろいろ書きましたが、とりあえずパスワードだけは変更してください。

これだけ変更してまえば、その他の設定は運用に合わせてググって適応していけばいいと思います。

また、環境にもよりますがFWポリシーでWANのIN側をすべてrejectするフィルタを入れてやるとより安心かもしれません。この辺りはまた記事にしようと思います。

【YAMAHA WLX212】#1 設計構築に最低限必要そうな箇所まとめ

【殴り書き】Interop Tokyo 2022個人的メモ

どうもネットワークにわかオタクのネトヲです。

2022年6月15日から17日にかけて開催されたInterop Tokyo 2022(以下、Interop)に初参戦してきたんで、気になった機器や会場の様子等含め簡単に振り返っていきます。

はじめに

10時の開始と共に現地入りするため、自宅から2時間かけて幕張へ。正直遠すぎる。

Interop Tokyo 2022
スーツ姿の人ばかりかと思いきや割と皆ラフな格好

Interopのほかにもデジタルサイネージジャパン(DSJ)とアプリジャパンという催しも同じ会場で行っているとのこと。別会場ではありますが、家具バザールもやっているようで客層が入り乱れて居たような気がする。

Interop Tokyo 2022
予想に反して結構女性の方もいた

海浜幕張駅から幕張メッセへのアクセスをよく調べず出たとこ勝負で望みましたが、前の人に付いていったら無事到着。

Interop Tokyo 2022
事前登録必須ではなく飛び入り参加可能らしい

なんか久しぶりにこういうオフラインイベントに参加するなぁ、と感じながら予め用意した入場証を用意。

Interop Tokyo 2022
検温したとて、とは思いますがこういうのは「対策している」という事実が重要なんですよね

検温と共に首からぶら下げるホルダーをもらいました。

Interop Tokyo 2022
気分はHPもしくはMicroSoft社員

一般的なイベントとは目的も側面も異なるビジネスイベントな訳で、名刺が見えるようにホルダーへ挿入。

Interop Tokyo 2022
普通に混んでいてびっくり

幕張って結構広いんですね、車のイベントとかよくやっているとか聞きましたが確かにこのサイズなら車を何台も並べられますわ。

続いて適当にブースをピックアップします。

YAMAHA

プライベートでヤマハのルータを使っていて、また、新製品を展示するとかで真っ先にヤマハブースへ。

Interop Tokyo 2022
WLX222
なんかCi○coとAPと似てる気もする

まずはWLX222という新しいWi-Fi AP。詳細なスペックはよく解りませんが、Wi-Fi6にPoE、GbE超のLANインターフェースあたりでしょうね。5万円で発売してくれれば即買いしますが10万円は超えるかなと。本体カラーも白黒と二色展開で業務感ムンムン。

【YAMAHA WLX212】#1 設計構築に最低限必要そうな箇所まとめ
【YAMAHA WLX212】#2 実際に設定してみた

つづいて目玉のルータ。

Interop Tokyo 2022
RTX1300
デザインはいつものYAMAHAって感じ

やたら人だかりを集めている展示があったので行ってみると、新製品のRTX1300が。

見た目はRTX1220と大きく変わらず、 SFP+インターフェースに対応したというのが一番の変化ですかね。ソフトウェア面でももしかしたら何か変化があるかもですが、現状不明。

Interop Tokyo 2022
RTX1300
天然のモザイク

ネットニュース通り冷却ファンが乗っていて、自宅鯖民はいささかキツそう。RTX830は電源ケーブルが「メガネ」ですがRTX1300はC13なのもちょっとだけ意外。

担当者と少し会話をしましたが、正面のMini-USB、いずれUSB-Cにするかもということで、今後のモデルに期待ですね。

また、SFT+を乗っけた理由としてGbE超の回線を提供するISPが増えたからと、至極当然な理由でした。

続いてL2/L3スイッチ。

Interop Tokyo 2022
実物ははじめてみた

目立って新製品もない訳ですが、YAMAHAのスイッチは最大16ポートなんすねぇ、と担当者にいったところ「どれくらいほしいですか?」と訊かれ48ポート、と即答。

ラックマウントキットなしでラックに搭載できるモデルが欲しいので、48ポートといっておけば1Uにならざるを得ないでしょうね。

恐らくYAMAHAは小規模なネットワークをターゲットにしているので、そんなモデルが出るとは思いませんが。

Sky

正直Skyは全く興味がなく、ほぼ素通りでしたが独立系SIerとしては最大手なわけで、体力あるなと関心。

Interop Tokyo 2022
Sky
○名高きSky Seaというソフト、、

GIGAスクールで恐らく大儲けし、企業のテレワーク環境を提供するソフトも発売して、ホントSkyに依存しているなと思います。

SEIKO

時計メーカのイメージが強いSEIKOですが、なんとロードバランサ(LB)を販売しているんですよね。

Interop Tokyo 2022
Netwiser
LBとしはかなり安価なのも魅力

昔から気になっており、せっかくということでVirtual版(Netwiser Virtual Edition SX-3990)を軽く触ってみました。

担当者曰く、メーカが「Ciscoライク」と公式に発言しているそうで、確かにenableやshow等のコマンドがしっかり使えました。特権モードでshowが可能なのが意外でしたが。

https://www.seiko-sol.co.jp/products/loadbalancer/loadbalancer_lineup/loadbalancer_sx3950/

LBってBIG-IPやA10の製品が有名ですが、設定って割と大変なんで、日本語マニュアルが充実したNetwiserは価格含め”アリ”だと思います。

私もなんの因果か「誰も触った事がない」という理由で、SIer時代にA10のThunderというLBをSSLアクセラレーター有のHA構成で設定したことがあり、LBを見るとあの苦しかった思い出が….

小ネタですが、正面に2ポートあるUSB、ただの飾りでストレージとかの接続も不可だそう(マジで)。USBをラズパイ給電用に使い、かつAP動かして負荷分散すれば無駄がないですね、と言ったら担当者が苦笑いしてました。

Web UIがちょい古めなのが気になるところでしょうかね。

HUAWEI

正直HUAWEI一番凄かった。また日本人として恐ろしくもなった。

Interop Tokyo 2022
HUAWEI
多分一番ブースが広くて一番活気もあった

担当者と時間を忘れるくらいしゃべっていて写真を撮る事を放棄してました。記憶も曖昧なんで覚えている範囲で書いていきます。

Interop Tokyo 2022
HUAWEI
NetEngine 8000 M4
こんな多ポートのルータは見たことない

NetEngine 8000 M4というルータ。ISPやCATVですでに導入されていて、なんとルータのシェアNo1だそう。恐らく5Gのインフラ周りでも採用されているんでしょうね。

このルータではありませんが、HUAWEIのスイッチはGIGAスクールでも採用例も多々あり、コアスイッチはCiscoで下位ネットワークはHUAWEIという構成が鉄板らしい。

Interop Tokyo 2022
HUAWEI
NetEngine A821E
これなら机においても邪魔にならない()

同じくルータのNetEngine A821E。HUAWEI製品全般に言えることなんですが、業務用のくせに筐体デザインがかっこいいですわ。

Interop Tokyo 2022
HUAWEI
NetEngine 8000 M14
インテリアとしもイケるなこれ(NetEngine 8000 M14)

ヨーロッパのデザイナーにデザインを依頼しているということで、こだわって物作りしてるなと感じます。

また豆知識ですがHUAWEIはL2/L3スイッチ区分がそもそも存在しないそうです。ちなみにスイッチ部門は世界No.2らしい。

YAMAHAルータが初めてSTPに対応した!!とちと話題になっていましたが、外に目を向ければSTPなんて当たり前の世界があるという訳ですね。

このほかにもPoE++規格に準拠した「光給電」という独自規格を生み出して、規格化しようとしてるとのことで、屋外での利用を見据えてPoEの上限である100mを優に越える距離にある機器に給電できるそうです。さすが光りって感じ。

屋外用のWi-Fiアンテナも展示されていてめちゃ面白かった。

研究用の備品として購入してもいいかなと。Ciscoライクらしいし。

SHOWNET

いやねぇ、一般人に毛が生えた程度の知識しかない私にはとても理解できない世界でした。

NICTからもSHOWNETに参加している人がいて、その人づてに参加させてください、と言うか迷っていたんですがこれは私には、、、、、

Interop Tokyo 2022
SHOWNET
FCとかSTPとかそういう次元ではない
Interop Tokyo 2022
SHOWNET
どうやったらNWの知識って深まるんですかね

Fortigateポチって、やれバーチャルワイヤやらSSLインスペクションを設定して浮かれていた私が恥ずかしい。

噂だとコアスイッチに近づくほど、そんじょそこらのメンバーは触らせてもらえないらしく、仮に私が参加したとしたらLANどころか、電源の配線担当でしょうかね。。。

Interop Tokyo 2022
SHOWNET
nirvanaでトラフィック監視、Interop用にカスタムされとるっぽい

私の課題としてはIPv4で知識が止まっていること、また、AWSやAzure等のクラウド分野にめっぽう弱いこと。今年はブログのIPv6対応とAWS契約してしっかり知識を身につけます。

その他

NICTのブース。

Interop Tokyo 2022
NICT
実家のような安心感

Zabbixのブース。

Interop Tokyo 2022
Zabbix
いつもお世話になっております

QualityNetブース。

Interop Tokyo 2022
QualityNet
dumpしたパケットをヘッダ部だけカットし保存できるらしい、すごい

まさかのOREILLYブース?

Interop Tokyo 2022
QualityNet
意識高い人はここで書籍を購入するんでしょうね

まとめ

今回はInteropで気になったところを殴り書きしました。

ここ最近、通信ログをどのように分析して、効率よく保管するかというトレンドがあるらしく、各社各団体ソフトウェアからハードウェアまで様々展示がありました。

そういえば私の職場のパケットキャプチャサーバもストレージが圧迫しているので、どうにかしないといけないんだった、、、

【マイクラMODサーバ】Forge導入済みMOD ServerにMODを追加したのに反映されない💢

こんにちはこんばんは、ネトヲです。

最近お仕事や趣味に忙しく放置気味の当ブログですが、追い打ちをかけるように中古のFortiGateを導入しネットワーク構成を大幅に変更し、さらにポリシー検討などでブログを更新してませんでした。

ただ、とりあえず安定稼働に乗ったんで、ここいらで一本記事を書こうと思います。

この記事の対象

  • そもそもMODが反映されない
  • Linuxサーバ使用
  • Teratermでサーバにアクセス
  • scpでファイル(modファイル)転送した

経緯など

私がちょくちょく遊んでいるMinecraftですが、やはりMODを入れてなんぼということもあり、私が立てたForgeサーバにクライアントMODを入れています。

そんな中、マルチプレイしている友人から本格的にMODを入れて遊びたい、と連絡があり試しにMineAllSMPと呼ばれるMODを導入してみました。

手順としては、ここに書くまでもないくらい簡単で、クライアント/サーバの各modディレクトリに.jarファイルを設置するだけです。

しかし、どうやってもMODが有効にならず、再起動などしても全く変わらず。

そんなわけでググってみるとジャストな記事があり、無事解決しました。

Java版 Minecraftサーバーのmodサーバーを無償(無料)環境に構築する – でみぃあの買い物日記などなど:楽天ブログ

​先日の​Java版 Minecraftサーバーを無償(無料)環境に構築する​の続きです。 実は以前から​mod使いたいんだけど?​と娘からリクエストがきてたのですが、忙しかったので今日調べながら作業してみました。 ベース環境は先日の記事の通りで​Oracle Cloud Infrastructure(以下OCI)のAlways Free OS:Oracle Linux 7.9 CPU:ARM 2コア Mem:12GB​の環境で構築しています。 さて、環境構築ですが実際にmodが動いているかは…

原因と解決方法

私が知る限り、設置するMODはクライアント/サーバ共に同じファイルです。

そのため、クライアント(Win)でDLし、scpなりでLinuxに設置していましたが、それぞれの文字コードが異なる事から、Linux側でファイルがうまく読み込めず、MODが反映されていませんでした。

WinSCPで文字コードと改行コードが変換される

WindowsマシンとLinuxサーバーの間で、WinSCPなどのFTPツールを使ってデータの送受信を行った場合、文字コードや改行コードが自動的に変換される場合があります。 最近はLinuxサーバーもUTF-8が主流のよ …

それで、解決方法としてはscpは使わず、wgetで直接MODファイルを引っ張ってくる方法が既存環境を変更することなく、かつ、単純明快だと思います。

まとめ

LinuxでMODサーバを動かしている人は、scpではなくwgetでMODファイルを設置しよう。

【自慢】ヤマハネットワークエンジニア会(YNE)入会すると抽選1,500名にのみに配布される「ネットワーク入門・構築の教科書」をゲットしました!!

こんにちは!バイクはSEROW、ルータはRTX830、DAWはCubase、Audio I/Fはsteinbergとヤマハ製品をこよなく愛するネトヲと申します。

以前、ヤマハネットワークカレンダー2022の紹介をしましたが、今回もYNE関連の話題になります。

【自慢】ヤマハネットワークエンジニア会(YNE)入会すると抽選1,500名にのみに配布される「ヤマハネットワークカレンダー2022」をゲットしました!!

去年末辺りから、ヤマハではYNEと呼ばれるヤマハ製のネットワーク機器のコミュニティが公式で発足しました。

元々、ヤマハ製のネットワーク機器は業務用と言われながらも、価格や購入後のサポート面で個人用としても優れており、自宅サーバを運用している方や、ネットワークオタクが愛用しているので2chに代表される掲示板でもよく語られています。

その公式版ということで、発足から結構な頻度で更新されているので、ヤマハ製品にフォーカスしたタイムリーなネタを確認することができます。

しょうもない話はさておき…

既視感がある送り状が添付されてました。

ネットワーク入門・構築の教科書
ヤマハさんありがとう💪

RTXシリーズの本体色で同じ紫色を基調としたデザイン。

ヤマハ公式のアイコン集とも同じ色ですね。

アイコン・外観写真ダウンロード

ヤマハのネットワーク機器のアイコンと外観写真をダウンロードすることができます。生産完了品も含め、EPS~JPEG形式で配布しています。

ネットワーク入門・構築の教科書
241ページと程よいボリューム

ざっくり読んだと感じではコマンドリファレンス技術資料を合体させた感じの内容で、前半が一般的なネットワークの説明、後半はヤマハ製のルータやスイッチのCLIコマンド紹介ながら設定方法を説明してます。

教科書ということで、ネットワーク構築に関する要点をまとめており、駆け出しエンジニアにぴったりな内容である一方、中級以上の知識を持つ方には物足りないでしょう。

とはいえ、YCNE Basec★と呼ばれるヤマハ独自の認定試験に準じた参考書の側面があるため、参考書としては重宝すること間違いないかと。

せっかくいただたわけですから、読んだ後に認定試験を受けてみます。

【就活・転職・通販で活用】ホームページだけでその企業や団体の”ヤバさ”がわかります【SSL証明書とHTTPSのお話】

当記事はLet’s Encryptを批判する内容ではありません

みなさんこんにちは。

つい先日、我が家に不動産の営業さんがきた訳ですが、日曜日の19時という非常識な時間に来たので丁重にお断りし、お帰りいただきました。

もちろん、お帰りいただいた一番の理由は非常識な時間に来たことですが、その会社自体の知名度が低い(というか知らなかった)というのもその一つです。

知名度があるからその企業は良い、悪い、と判断するのはあまりにも愚考ではありますが、とはいえ判断材料の一つとして、知名度を気にしてしまう私です。

でも、それは完全に感覚や経験での判断になり、個人差があると思うんですよね。

そこで、私がよく活用する「ホームページだけで定量的に知名度以外で企業の信用度度合を判断できる方法」をご紹介します。


なぜホームページで”ヤバさ”が判断できるのか

それは判断材料として使用する「SSL証明書」の発行方法に起因しています。

順を追って説明しますので、まずはSSL証明書についてです。


SSL証明書(サーバ証明書)とは?なぜ必要なのか?

SSL証明書については、今回の趣旨とは異なりますので詳細な説明は省きますが、簡単にいってしまえばホームページの信用度が記載されている情報みたいなものです。

ホームページは「このサイトは信用できるよ」と自分で名乗れる(=当事者がSSL証明書発行)ことができる一方で、信頼された第三者機関から「このサイトは信用するに値する」と判断してもらう(=認証局でSSL証明書発行)こともできます。

もちろん、信用度をあえて記載しない、という手段もありますが、検索エンジン大手のGoogleさんが「そのようなホームページは検索結果の上位には表示しないよ」と言っていること、

さらに、Webブラウザ(SafariやEdge、Google Chrome等)側で、信用度の記載が無いサイトを表示すると、URLバーに警告が表示されるよう、デフォルトで設定されています。

http://abehiroshi.la.coocan.jp/

主にこの2つの理由から、ホームページを公開する際には信用度を記載する訳です。

※詳しい方は「サーバ – クライアント間の通信経路の暗号化が信用度(=SSL証明書の発行)を記載する最たる理由だろとお気づきかと思いますが、説明の都合で省きました。スンマセン。


SSL証明書の発行方法は

上記の通り、SSL証明書の発行方法は2種類ある訳ですが、そこに大きな違いがあります。

それは、発行に際して費用が発生するか否かです。

具体的に説明しますと、SSL証明書を当事者が発行する場合、ほぼ「Let’s Encrypt」というサービスを使用します。

The best way to use Let’s Encrypt without shell access is by using built-in support from your hosting provider. If your hosting provider offers Let’s Encrypt support, they can request a free certificate on your behalf, install it, and keep it up-to-date automatically. For some hosting providers, this is a configuration setting you need to turn on. Other providers automatically request and install certificates for all their customers.

https://letsencrypt.org/getting-started/

と記載があるように、無料で発行ができるのが唯一にして最大のメリットな訳です。

ちなみに有効期間は発行から3ヶ月ですネ。

それでは、認証局にSSL証明書の発行を依頼するとどれくらいの費用が掛かるか見てみましょう。

以下は、前職でお世話になったGMOグローバルサインの場合です。

https://jp.globalsign.com/ssl/

一口にSSL証明書といっても、実在確認方法によって3種類存在するわけですが最安でも3万円台後半、どれを選択しても有効期間は発行から1年だけと、なんだか費用や手間がかかる割に有効期間も1年だしあんまり旨みががなくね、と感じる方もいるはず。

であれば、世界中の企業がSSL証明書を当事者が発行(Let’s Encryptを使用)しそうな訳ですが、そうではないんですよね。


なぜ費用をかけてまで認証局でSSL証明書を発行してもらうのか

これは高級ブランドと同じで、費用がかかるからこそその地位が確立されるからです。

つまり「無料で発行できるのにも関わらず、わざわざ有料でSSL証明書を発行した金がかかったホームページ」という事になります。

正直、SSL証明書は意図した操作をしない限り、いち利用者が中身を見ることは絶対にないので、Let’s Encryptでも全然いいわけです(暗号強度レベルも変わらんし)。

しかし、そのような見えないところにもしっかりお金をかけている(費用をかけることに価値があると認識している)という点で、自ずとその企業の本質、さらには財政状況も見えてくるわけです。


SSL証明書確認方法

必要なのはWebブラウザのみで必要なソフトやスキルは全くありません。

しかし私が試した限りではiPhoneでは無理で、androidでないとSSL証明書の確認ができませんでした。PCならMacのSafariでも確認可能です。

今回はWebブラウザシェア率No1のGoogle Chromeを例に確認方法を記載します。

【WindowsPCの場合】

1, SSL証明書を確認したいホームページを開き(今回はYahoo Japan)URLバー付近のアイコンをクリックします。

2, 表示された項目内の一番上「この接続は保護されています」をクリックします。

3, 「証明書は有効です」をクリックします。

4, 別ウィンドウが立ち上がり「発行者」がSSL証明書発行者であり、Yahoo Japanはサイバートラストという認証局ででSSL証明書を発行したことが確認できました。

【Androidの場合】

1, SSL証明書を確認したいホームページを開き(今回は情報通信研究機構、通称「NICT」)URLバー付近のアイコンをタップします。

2, 「証明書情報」をタップします。

3, 別ウィンドウが立ち上がり「発行元」がSSL証明書発行者であり、NICTは先ほど例に挙げたグローバルサインという認証局ででSSL証明書を発行したことが確認できました。


Let’s Encryptだとどのような表示になるのか

なにを隠そう、当ブログはLet’s Encryptを使用してSSL証明書を発行しました。

【WindowsPCの場合】

【Androidの場合】

以上のように、「R3」と表示されていればLet’s EncryptでSSL証明書を発行していることになります。

また、それ以外にも「発行日」を+3か月した日付が「有効期間」であることもLet’s Encryptの特徴ですね。


まとめ

もちろんLet’s Encrypt=信用がない、ではありませんので、あくまで判断材料の一つに過ぎないわけですが、まともに情シス部門が機能している企業において「Let’s EncryptでSSL証明書を発行しよう!」とは絶対ならないです。これは断言できます。

(いち企業となれば認証局にSSL証明書発行を依頼する場合、内部で経費処理が発生しその手続きが面倒なのか、また、価値を見いだしていないのかは不明ですが)

なんなら、内部システムでもわざわざ認証局で発行したSSL証明書を使用してますよ。

炎上覚悟になりますが、Let’s Encryptを使用しているホームページの企業は気をつけろ、ということが伝われば幸いです。

※お気づきかもしれませんが、冒頭の会社はLet’s Encryptでした。

【自慢】ヤマハネットワークエンジニア会(YNE)入会すると抽選1,500名にのみに配布される「ヤマハネットワークカレンダー2022」をゲットしました!!

どうもこんにちはネトヲです。

表題にもありますが、いやーマジでうれしいことに、ヤマハネットワークエンジニア会(YNE)限定のカレンダーが当たりましたよ。

そもそもYNEに入会したきっかけは、自宅ルータがヤマハ製ということで、さらに言うと前職でインフラエンジニアとして働いていた際「ヤマハのルータはドキュメントがしっかりしててCiscoライクなコンフィグいいなぁ」と感じて購入したんですよね。

本ブログは自宅サーバで動かしていることもあり、家庭向けルータだと明らかに能力不足なんですが、さすが業務用と言わんばかりに、結構色々設定ができます。

しょうもない話はさておき…

では早速、2022年1月から12月まで見ていきましょう!

ヤマハネットワークカレンダー2022

1月は「RTX5000」

現時点でRTXシリーズの最上位です。19インチ1Uということで「サーバにぶち込んでくれ!」と言わんばかりの大きさなんで、我が家では確実にその性能を持て余すこと間違い無し。

さらに内部にリンクアグリケーション対応のL2スイッチを有していること、ISDN拡張モジュールを指すことでISDNもオッケーというガチガチの業務仕様。

調べていて意外だったのがWeb GUIに非対応なこと。個人的にはブロードバンドに接続する時やフィルタの設定する時はGUIだとわかりやすくていいんですが。


ヤマハネットワークカレンダー2022

2月は「NVR700W」

これは(個人的に)ニッチな製品ではないかと思います。

一般的なブロードバンドルータとしてはもちろんSIMが刺さるので、ネットワーク回線の冗長化が可能で、もちろんDDNSサービス「ネットボランチDNS」対応なので、IPアドレスを気にする必要なし!

外観はNVRシリーズということで、共通の真っ黒なボディに仕上がっています。

現状、LTE/3Gのみ対応なので、次モデルでは5Gあたりに対応しそうな感じ。


ヤマハネットワークカレンダー2022

3月は「UTX200」

でました!UTMです!外観がイカしてるやつです!!

RTXシリーズのルータではフィルタを設定することができるんですが、それはIPアドレスやプロトコル単位だけで通信の中身までは監視できない…

しかしながらUTMを用いれば、通信単位で監視可能なので、一般企業においては必須と言っても差し支え無い製品ですね。

正直なところ、UTMについてはFortigateの方が有名で使いやすい印象があり、ルータとしてのヤマハは有名ですがUTMではいまいち存在感が薄く、それを自覚しているかの如く19インチ1Uタイプのモデルが存在せず。是非とも頑張ってほしい。


ヤマハネットワークカレンダー2022

4月は「SWX3220シリーズ」

スミマセン…エルサンスイッチハワカランノデス。。。

RADIUSサーバー機能やDanteネットワークなど勉強不足が露呈しました。。。

我が家ではルータがL3スイッチとしても機能させているので、将来的にはL3スイッチを購入したいところです。

(5分くらいL3スイッチが必要になるネットワーク構成を考えてましたが、全くといっていいレベルで思いつかん、ルータでよくね…)


ヤマハネットワークカレンダー2022

5月は「SWX232xシリーズ」

インテリジェントなのでコンフィグを入れることが可能なL2スイッチですね。

私はCatalystのL2スイッチを使用しているので、裏切り者だと思われますが、単純にヤマハのL2スイッチが中古市場に出回ることが少なく、また高価で買えないだけです。

スタックに対応しているので、冗長構成も可能なモデルですね。


ヤマハネットワークカレンダー2022

6月は「WLX413」

見た目がCiscoの”アレ”に見えてしまうIEEE 802.11ax(Wi-Fi6)対応の無線LANアクセスポイントです。

実は10Gbpsの有線LAN搭載で、私が調べた限りヤマハ製の10Gbps対応ルータ/スイッチは存在しないので、将来を見据えて設計したのでしょうか。

まあ、10GBit対応のスイッチもだいぶ安くなったので、とりあえず内部ネットワークは10GBitに対応させている環境では真価を発揮しそうです。だれかよこせください。


ヤマハネットワークカレンダー2022

7月は「RTX830」

言わずもがな我が自宅のルータですね。新卒の初ボーナスで買った思い出深い製品です。

とにかくGUIが洗練されていて私のような初心者でも結構簡単に設定ができ、タグVLANやQoS、VPNなど必要十分な機能を一通りそろってる気がします。

NATセッション数も65,534と、私のような単身ではまずNATテーブルが溢れることはないでしょうね。

また見た目も非常にかっこよく、正直NVRシリーズより相当作りがいいです。

しかも電源内蔵なんで結構省スペースなのも👍

RTX830

定価が7万円超えで中古市場でもさほど値下がりしないので、おいそれと買える製品ではないんですがね….


ヤマハネットワークカレンダー2022

8月は「NVR510」

個人的に一番お勧めのルータです。

というのも、定価5万円以下でありながら、ほぼRTXシリーズと同じ機能が搭載され、なんとONU内蔵でVoIPということでバチバチの家庭向け仕様です。

また、前モデルのNVR500を使っている方も、コンソールがRS-232からRJ-45へと進化し、まず接続する時の煩わしさがないので、買い換えもありかなと思います。


ヤマハネットワークカレンダー2022

9月は「UTX100」

3月で紹介したUTX200の小規模事業者向けUTMですね。背面のLANポートが4つ少ない。

もし無条件でヤマハのネットワーク機器を購入できるなら、間違い無くこの製品を選ぶでしょうね。

もう少し安ければ…(実売17万円で別途ライセンス料必須)


ヤマハネットワークカレンダー2022

10月は「SWX2110シリーズ」

これはスマートではない普通のL2スイッチではありますが、VLANやQoSなどには対応しているようですね。

もちろんLANマップにも対応しているので、ネットワーク機器をヤマハ製品で固める際、比較的安価なL2スイッチの選択しとしてアリではないでしょうか。


ヤマハネットワークカレンダー2022

11月は「SWX2110Pシリーズ」

10月のSWX2110シリーズのPoEモデルですね。

この製品とは全く関係ないですが、最近メルカリで買ったアライドテレシスのPoEスイッチですが、ファンの音とLANポートがGigaじゃなかったということで、完全に置物と化しています。悔しい…悔しい…

アライドテレシス FS909-PS

PoE対応の製品ってあんまりなく、しかも高価なので完全に業務向けだなぁと感じた今日この頃です。


ヤマハネットワークカレンダー2022

12月は「WLX212」

2022年最後を飾る製品はまさかのWi-Fiアクセスポイントォ…..

上半期は上位モデルで下半期は下位モデルという攻め方のようですね。

6月のWLX413と比較しIEEE 802.11ax(Wi-Fi6)ではありますが、WPA3やRADIUSサーバに対応なので正直、この製品で十分かな、と思いますね。


というわけで、今回はヤマハネットワークカレンダー2022を紹介しました。

せっかくYNEに入会したので、イベントにも参加し、積極的に活動していきたいと思います!

ヤマハネットワークカレンダー2022

【自作PC作っちゃう】②ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMINGをSilverStone SUGO 14に導入しました

こんにちは、私です。

前回、Mini-ITXマザーボードを購入し、コンパクトなビジネス作業用パソコンを作成しましたが、早速、アップグレードを施しました。

【自作PC作っちゃう】①SilverStone SUGO 14 Mini-ITXでコスパ最悪自作PCを作りました

その内容はタイトルにもあるように、ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING(以下、RTX3080)をインストールしたわけですが、PCケースがSilverStone SUGO 14ということもあり、収まるかどうか心配でした。

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
箱

結論としては幅318.5mmを誇るRTX3080であっても廃熱問題はさておき、ほぼ問題なく収まるので、基本的にどのグラフィックカードでも使えると思います。

しかしながら、マイニングブームと半導体不足の煽りを受けて頭おかしいレベルでグラフィックカードの価格が高騰していますね。

私自身、この価格で購入する気も無く、価格が落ち着くまで静観するつもりだったんですが、2022年になっても価格が落ちつかないとの記事が出ていたんで、購入に至りました。

GPU stock could struggle until 2022, as some countries get just 20 monthly units

Good luck getting your hands on a CPU or GPU for another year

ただ、声を大にしていいのは「まじで時期が悪いから買うな」ってことです。

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
LHR

一応、先述したムーブメントに歯止めをかけるため、マイニングに制限をかけたLHR(LITE HASH RATE)のGPUが登場していますが、そもそもゲーマー需要もあるわけで全然値段が下がらない感じがします。

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
外観

外箱を開けての第一印象は「デカくねぇか…」です。

以前、ASUS ROGブランドのRadeon 5700XTを使用しており、それも3連ファンだったんですが明らかにそれより大きい。

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
付属品
ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
書類

付属品は本体とケーブルを束ねるマジックテープ、用途不明の定規そして、書類等が入っている箱です。

とりあえず本体から見ていきますよ。

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
外観
ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
外観

ミンティアが霞む位でかいです。そして重いの重いの。

ほとんどのPCケースはマザーボードを垂直で固定するんで、必然的にGPUも同じになりますがコイツは支えるステーとかがないと、PCI-Expressが折れます。マジで。

しかしながら付属品をいくら見てもそんなステーは存在しないわけで、値段の割に気が利かないねAUSUさん。

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
バックパネル

バックパネルは「まあこんなもんでしょ」という印象。

「使う前に保護フィルム剥がせや」とあったんでペリペリしました。

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
映像出力端子

映像出力端子はHDMIx2にDisplayPort(DP)x3と至って標準的な構成です。

安いモニタだと144Hzくらいの高いリフレッシュレートに対応しているのはDPだけという場合があるんで、HDMIだけという訳でもいかないんですかね?

ちなみにHDMIを搭載するとライセンス使用料が発生するんで、ThinkCentreとかの業務用PCはDPだけの場合があります。(当サイトのサーバがまさにこれ)

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
補助電源

正直、サイズよりも驚いたのは補助電源コネクターの数。

8ピンが3コだとぉ?????

TDPが320Wという噂は耳にしてましたが、まさにそれが具現化しました。

ググってみると、RTX3080であっても8ピンが2コのモデルも存在するようですが、さすがOC Edition。正直舐めてました。

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
SilverStone SUGO 14

「これ…….ほんと収まるのか……….」

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
SilverStone SUGO 14

PCケースの仕様を信じばらします。

ちっこいケースってタワー型と比べ、コンパクトになってメリットを感じている反面、何か作業する度にケースをある程度ばらさないといけないデメリットを、今まさに感じてます。

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
SilverStone SUGO 14

とりあえず補助電源コネクターを導いて、

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
SilverStone SUGO 14

無理矢理ぶち込み….

全然はいらねぇ!!詐欺商品でSilverstoneを訴えてやると思ったのもつかの間

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
SilverStone SUGO 14

バックパネルを挟むトレーを取り忘れていました。Silverstoneさんごめんなさい。

ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-V2-GAMING
SilverStone SUGO 14

無事入ったぞ!感動!!😂

GPUがあると一気にかっこよくなるというか、小さいケースにムチィムチィと収まってる姿は遺伝子レベルで男性の気分を高揚させるんでしょうね。

電源を入れるとさすがROGというかゲーミング製品というか、光ります。

ただ、想像よりもおとなしいんで、もっと過激に光らせたい方はAURA CREATORをインストールしましょう。

Next-level lighting customizations.

Next-level lighting customizations.

今回はここまでで、次回はCPUを早速乗せ替えちゃいます。