文坂なの」タグアーカイブ

“文坂(あやさか)なの”の「だけど、わたし、アイドル」というCDアルバムを買いました

はじめに

どうもネトヲです。

私はシンセサイザ(楽器)が好きで、JUNO-DS、FA-06、JD-Xi、FANTOM-06そして、ソフトウェアではありますがARTURIAのDX7 V等々持っています。

DX7 V

FM synthesis gamechanger. The DX7 brought digital synthesis to everyday musicians, transformed the sound of the charts, and won the title of best-selling synth of all time. DX7 V is a software reimagining of the icon, bringing that iconic glassy, punchy, crystal-clear sound to your DAW.

そんなワケで、音楽を聴くときも「どんな楽器が使われているか」や「どんなエフェクトをかけてるのか」などを考えながら楽しんでいる人間であります。

AIが優秀になったせいなのか、ここ最近の音楽ストリーミングサービスによって”オススメ”される楽曲が私のツボを押さえたものが多く、毎日のようにライブラリが更新されているので、定額で色々な曲を聴けて幸せです(特にアイマスのキャラソンが滅茶苦茶うれしい)。

特に気に入ったアルバムについてはCDを手に入れるようにしていて、最近だと宇都美慶子の「L’Arc-en-Ciel」を買いました。サブスクが解禁されないのが惜しまれる名盤ですね。

で、今回買ったのが、文坂なのの「だけど、わたし、アイドル」です。

このアーティストは

“令和に舞い降りた昭和の天使”高いプロデュース能力で突き進む話題のソロアイドル”文坂なの”古き良きアイドルソングを彷彿とさせる楽曲と世界観でアイドルファンからJ-POPリスナーまでも魅了する注目アイドル

と紹介され(セルフプロデュースなので”して“ですかね)ていて、確かに楽曲の雰囲気は’80~90sを彷彿させるパターンシーケンサやFM音源が良く鳴っているものが多く、ただストリングやエレキギターの音色や使い方は今風というなんともエモい感じです。

作曲家は固定ではなく楽曲ごと異なるようですが、製作を依頼する際「最低限ココは守ってね」的な指示があるのかなと思うくらいには統一感がある気がします。

特にピアノの音色についてはスタンダードなものではなく、エレピ(デジタル的な音色のピアノ)が採用される率が高いと思いますね。FM音源のエレピは私の好物です。ええ。

どことも利害関係のない個人ブログなので好き勝手言いますが、降幡愛も似たような路線でCDをリリースしてますが、正直、文坂なののほうが好みです(あくまで個人的にですよ)。

ジャケ写について

本アルバムのジャケット、フォントや色使いそして「聖子ちゃんカット」なのがツボを押さえていて良いですね〜。

ジャケット自体、もしかしたら何かのオマージュなのかもしれませんが、私詳しくないので、元ネタがあれば教えてください。

そしてCD自体にも手が込んでいて、まるでレコードのような見た目をしていてちゃんと縦溝の凹凸が入っている本格仕様です。制作者が「こうしたら面白いだろなw」と色々考えながら作ったんだろうなというのがよく伝わりますね。

収録楽曲について

楽曲については3曲ピックアップし紹介します。

  • 1. Curtain of Night

ボーカルトラックが無いインスト楽曲です。

いかにもライブが始まる直前に流れそうな雰囲気があり、私こういった楽曲、好きです♡(おまえ好きしか言わないな)

似たような楽曲としては中川かのん (東山奈央)の「Date of Birth」がありますね。

Date of Birth

Provided to YouTube by NexTone Inc. Date of Birth · nakagawakanon · Wataru Maeguchi · Wataru Maeguchi Birth Released on: 2011-03-03 Auto-generated by YouTube.

こちらの楽曲は”かのんちゃん”の1stライブ前に流れていたはずです。

さて、Curtain of Nightについてですが、楽器の音色や鳴らし方は昭和どころか平成を飛び越して令和な感じで、本アルバムの中ではいろんな意味で異彩を放つ楽曲なんですよね。

出だしでカットオフを効かせてなんかこもった感じを出し徐々に霧が晴れていくところや、進行していくごとにトラック数が増えるところなどが現代っぽいです。

ただよく聴いてみると出だしにノイズが乗っていて「レコード再生している感」が出ていますね。

本楽曲を入れた(しかも1曲目に)制作側の意図は分かりかねますが、1stアルバムということもあり「このアルバムに収録されている楽曲はこんな雰囲気だぞ」と印象づけるためのイントロダクション的なものとして入っているのかなと想像します。

だとしたら、私は見事に釣られたということになりますね。

  • 2. ため息さえも

うーん…趣のある楽曲です。

全体的な印象としては竹内まりやの「PLASTIC LOVE」へのリスペクトを感じました。

使用している楽器の音色や鳴らし方はまさにそれではありつつも、ストリングスやシンセリードといったトラックは現代っぽさがあり、全く別の楽曲に仕上がっています。

ストリングについてはYouTubeのチャンネル「seoul tuner」の「SEVEN DRIVER. | Mazda RX-7(FD3S) | Directed by LJWF.」の雰囲気とそっくりです。これも好き。

SEVEN DRIVER. | Mazda RX-7(FD3S) | Directed by LJWF.

sevendriver Director : Lee Jong won Produced by LJWF. Director of photography : Lee Jong won Camera car : seoultuner motocrane team So Do won | Lee Jong won | Chu Won sik Still-shot Lee : Joon hyeop Music : ‘Seven driver’ by Lee Jong hyuk(@JongHyuk SaX ) Starring : Kim Dong hwa | Kim Da woon Special thanks to Kim Sung geun | Kim Dong young | Yeon Se heung Lee Jae sang | Lee Sang gil and All seoul tuners!

すんません、完全に話がそれますが同チャンネルの「Naughty」という楽曲がイケててカッコいいので勝手に宣伝させてください。

서울튜너 MIX TAPE vol.1 | seoul tuner | Drive music

00:00 Intro 00:05 Rapid Funk 03:30 In The Machine 06:41 Synthwave 80’s 09:18 Naughty 12:29 My only one 15:57 Watch me burn 19:34 Happy 22:50 Seoul Pop 26:20 Comfortable 29:26 Someones gotta do it 32:30 Suspect 35:30 Night Chase 40:51 Newtro Funk 44:03 Cyber Runner 46:25 Pasito Mas 49:53 What you need 53:42 Full Course Meal *재업로드(저작권 정책 변경 이슈) 그 동안 어떤 음원인지 많은 질문을 받았던 그 음악들 입니다 🙂 Let’s Drive- [서울튜너] 스티커 https://smartstore.naver.com/seoultuner @direc.lj Instagram: ​https://www.instagram.com/direc.lj [서울튜너] 네이버 블로그 https://blog.naver.com/r34gtr

話を元に戻しますが、1番目のAメロと2番目のAメロの入りが違っていているのも特徴で、具体的にはシンセチックなシロフォン(木琴)が頭から入ってない/いるという違いがあります。

この「入ってない」1番目のAメロのエレピのコード進行が綺麗で、恐らく作曲家の方はここを聴かせたいという思いがあって、あえてシロフォンを入れなかったのだろうと思います。私だったら同じ事してますね。

作曲家によっては「考えるのが大変」と言われがちなCメロがあって、そこからサビへと繋がっていく時「キーを半音上げるんやろなぁ(ニチャア」と思った私を裏切るように原キーにてフィニッシュ。私はまだ大分fripSide(とうかsat氏)に侵されているようですわ。

ちなみに、Apple Musicで表示される本アルバムの人気楽曲をみてみると…

いや、わかる、わかるんだが「ため息さえも」も滅茶苦茶良い曲なんだよなぁ。

  • 3. LATE SHOW

これっぽいという楽曲はないんですが、全体的な雰囲気は「ORESAMA」のバラード楽曲にそっくりだなと思いました。

いたずらにトラックは増やさず、エフェクトもシンプルにして、それぞれの楽器が本来持っている音色をそのまま鳴らしている、そんな印象です。

そして随所に現れるTR-808のサウンド、実に素晴らしいです。

わかりやすいところで言うと、0:13あたりのOHH(Open Hi-Hat)ですね。

イントロのリードシンセの音色も良くて、恐らくオシレータ(発信器)は矩形波だとおもいますが、矩形波って刺さるような音色なのでずっと聴いていると耳が痛くなるんですね。

ですが本楽曲においては、その刺さる音域はカットしつつも高音成分は残っている、良い感じの音色です。

Aメロのシンセパッドも良い感じでattackが効いていて楽曲の雰囲気にぴったりです。

ちなみに本楽曲は「ため息さえも」のフラグを回収するが如く、Cメロらサビへと繋がっていく時にキーが上がってました。

さいごに

という訳で、色々とあること無いこと適当に語っていきましたが、私はあくまで素人なので、解釈や認識が誤っている可能性が大いにありえます。なので「指摘おじさん」の方々におかれましてはやんわりと指摘いただけますと幸いです。

最近、SNS等のショート動画に使われる楽曲がヒットチャートを賑わせていますが、まあ正直に申し上げてそのような風潮、私はキライです(具体的な楽曲名はいくらでも出てくるので列挙したいところですがまあ止めておきます)。

純粋に”良い曲”としての評価ではなく、印象に残るか、一秒でも多く再生されるかどうかという勝負になってきて、曲の頭からサビをぶっ込んでくる楽曲が増え、イントロ→Aメロ→Bメロ→サビと”展開”を楽しむ事を忘れていると思います。

そんな事を思っている私は世間一般的には老害判定でしょうが、まあ好き勝手言えるのもブログの魅力なので最後に語らせてもらいました。不快に思われた方、申し訳ございません。

まあともかく、

「だけど、わたし、アイドル」はいいぞ〜

おじさん(齢28歳)が爆誕したという報告でした。